COLUMN コラム
ゴルフと健康を両立!全方位から強くなるフィットネスプラン
ゴルフフィットネスは、競技ゴルフを行うアマチュアやプロゴルファーにとって基礎的な事であり、日々欠かさずに行われているものです。もちろん、趣味でゴルフをしている人も定期的にこのフィットネスを行っているでしょう。ここでは、ゴルフフィットネスの様々な要素をさらに深く掘り下げて説明します。
1.スイングスピードを向上させるトレーニング
パワートレーニング:ゴルフスイングでドライバーなどを使用する際に大きな力を出す必要になったり、日常生活においては通勤や移動などで歩く際に足腰を痛めたりすることがあると思います。そのためには、下半身・体幹の筋力を強化することが重要です。以下のエクササイズが効果的です。
- スクワット:スクワットは、脚力を高めると同時に、腰や体幹の安定性を向上させます。正しいフォームで行うことで、膝や腰の負担を軽減しつつ、ゴルフスイングに必要なパワーを向上させ、基礎代謝が上がる、姿勢の安定、肩こりや腰痛の軽減になります。
- デッドリフト:デッドリフトは、背中、ハムストリング、お尻など、ゴルフのスイングや日常生活において重要な筋肉群を鍛えるのに最適です。特に背筋を強化することで、スイング中の姿勢を維持しやすくなり、デスクワークにおける猫背の防止など、エネルギーのロスを減らせます。
- プランク:プランクは、体幹全体を強化する基本的なエクササイズです。体幹が安定することで、スイング中にブレが少なくなり、より一貫したパフォーマンスを発揮できます。また腹直筋、腹斜筋、背筋などが鍛えられるのでおなか回りが気になる人には最適です。
スピードトレーニング:スイングスピードを向上させるためには、パワーだけでなくスピードも必要です。以下のトレーニングが役立つでしょう。
- オーバースピードトレーニング:軽めのゴルフクラブやスピードトレーニング用のスイング練習器具を使って、通常よりも速いスピードでスイングするトレーニングの事を指します。これにより、神経系がスピードに慣れ、実際のスイング速度が向上する事でしょう。
- 反応スピード:瞬発力と反射神経を鍛えるために、反応スピードを高める練習を行いましょう。ボールを使った反射トレーニングや、友人や家族と一緒に反応練習をするのが効果的でしょう。
2. 体幹を鍛えるエクササイズ
回旋力の強化: ゴルフスイングは勿論のこと、野球やサッカー、バドミントン等では体幹の回転動作が極めて重要です。日常生活においては自身の後ろにあるものを、体を捻って取ろうとしたりする場面などもあるかと思います。そういった場面で腰を痛めないために、体幹の回旋力を鍛える為のエクササイズを紹介します。
- メディシンボールツイスト:メディシンボール(代用品にはサッカーボールや枕)を持ち、左右にツイストすることで体幹の回旋力を強化します。ゴルフにおいては、スイングの初動から終わりにかけて安定した回転が可能になります。
- ケーブルローテーション:スポーツジム等に設置してあるケーブルマシンを使ったローテーションエクササイズは、特にゴルフスイングに必要な横方向の力を鍛えるのに役立ちます。ケーブルの抵抗を正しい方法で利用して、スイング時の回転動作を強化しましょう。
バランストレーニング:ゴルフスイングの一貫性を高めるためには、バランスが非常に重要です。
- 片足バランス:片足でバランスを取りながらゴルフスイングの動作を行うことで、スイング中の安定性が向上します。これにより、スイングの軌道が安定し、インパクトの精度が高まります。同じように主婦の間で人気の「ヨガ」では木のポーズ、バランスポーズといった集中力を上げ、気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。
- バランスボードトレーニング:バランスボードに乗って行うトレーニングは、体幹の安定性とバランス感覚を養うのに最適です。足場の悪いバンカーショットや風が強い日には応用が効きます。
3. 柔軟性と可動域の向上
ストレッチ:柔軟性が不足していると、スムーズなスイングが難しくなります。普段から重要な部位のストレッチを心がけましょう。
- 肩と腰のストレッチ:肩と腰の柔軟性を高めることで、トップからダウンスイングにかけてスムーズな動作、腰の回転が良くなること、私生活においても痛める事や、筋肉痛の予防になることが可能になります。肩甲骨周りのストレッチは、特に効果的です。
モビリティワーク:可動域を広げることは、スイングの自由度を高め、滑らかな動作を実現させます。
- ヒップモビリティ:股関節の可動域が広がると、スイング中の回転がスムーズになり、力強いショットが可能になります。股関節を開いて柔らかくするポーズのヒップオープナーや、ランジといった片足ずつ足を開き股関節や膝関節を鍛えるのが効果的です。
- 肩関節のモビリティ:肩関節の可動域を広げることで、トップからインパクトまでのスイング動作がよりスムーズになります。スリーパー・ストレッチといった、肩の後ろ側にある棘下筋や小円筋を伸ばすストレッチやラジオ体操にもある肩回し運動が役立ちます。
4. ゴルフ特有の怪我予防
インジュリープレベンション:ゴルフは身体に負担がかかるスポーツです。特に腰や各首、膝、肘に負担が行きやすく、怪我をしやすいです。怪我の予防には、次のエクササイズが推奨されるので普段からゴルフに行く人はなるべく毎日しておきましょう。
- 腰痛予防のためのストレッチとエクササイズ:腰痛はゴルファーに多い問題です。猫背や不適切な姿勢を避けるために、腰の柔軟性を高めるストレッチと、背中の筋力を強化するエクササイズを行います。
- ゴルフ肘の予防:肘の内側に痛みが出るゴルフ肘(別名:ゴルファーズエルボー)を予防するために、前腕のストレッチと筋力トレーニングを行いましょう。軽いウェイトを使ったリストカールやエクステンションといった腕の筋肉を鍛えるウェイトトレーニングが効果的です。
リカバリー手法:ラウンド後の疲労は、次のラウンドに響くのでしっかりとほぐしましょう。
- フォームローリング:筋肉の緊張をほぐし、血流を促進するために、ラウンド後や就寝前にフォームローリングを行います。これにより、筋肉痛を軽減し、早期回復を促進します。またフォームローリングを毎日行っている人はゴルフに限らず仕事などのパフォーマンスが良くなっているとのことで欠かさずにやっておきましょう。
5. 心肺機能の向上
カーディオトレーニング:ゴルフは体力を使うスポーツであり、心肺機能の強化がパフォーマンスに大きく影響します。
- ランニング:ランニングは心肺機能を高める基本的なエクササイズです。短距離走と長距離走を組み合わせて、スタミナを鍛えましょう。
- サイクリング:サイクリングは関節に優しいカーディオトレーニング(心拍数と呼吸数を増加させる運動)です。一定のペースで長時間行うことで、ランニングと同じようにスタミナが向上します。ゴルフと同じように機材があれば屋内・屋外で運動する事が可能なので気になる人がいれば買ってみてはいかがでしょうか。
- ハイインテンシティ・インターバルトレーニング(HIIT):短時間で効果を上げたい場合、HIITは非常に有効です。高強度の運動と短い休息を繰り返すことで、心肺機能と瞬発力を同時に高めます。ただし、短い時間で行う運動なのでフォームに気を付けて運動をしないと効果が薄くなるので注意しましょう。
6. メンタルフィットネス
集中力とメンタルタフネス:ゴルフはメンタルスポーツであり、精神的な安定と集中力が求められます。
- 呼吸法:深呼吸や腹式呼吸を取り入れることで、緊張を和らげ、冷静な心を保つことができます。ラウンド中にプレッシャーを感じたときに、意識的に呼吸をコントロールすることがパフォーマンスに良い影響を与えます。
- ビジュアライゼーション:ショット前に成功したイメージを頭に描くことで、自己効力感が高まり、実際のショットの成功率が上がると言われています。プロゴルファーも取り入れているメンタルトレーニングの一つです。
まとめ
ゴルフフィットネスを取り入れることで、ゴルフのパフォーマンスを向上させるだけでなく、日常生活の質も向上します。今回紹介したエクササイズやトレーニング方法を実践することで、あなたもスイングの精度を高め、より健康的なライフスタイルを手に入れることができるでしょう。
また、最近はフィットイージー [FIT-EASY] のようなトレーニングジムでシミュレーションゴルフが出来るお店が増えてきています。こういったトレーニングメニューの中にはすぐに効果が出るものだったり、自身ですぐに効果を見てみたいという人もいると思いますので、身近に効果を即確認できる施設があると便利ですね。
ゴルフと私生活の両方を改善するフィットネス革命、ぜひ今日から始めてみてください!