用語集
糸巻きボール
解説
糸巻きボールとは、ゴルフボールの芯となる部分に何重にもゴム製の糸を巻き、その上からカバーを被せるタイプのボールのことです。
糸巻きボールは、1899年にアメリカ人のコーバン・ハスケル氏によって開発されました。当時は、ゴルフボールはゴム製の1ピース構造で、飛距離が伸びず、スピンがかかりすぎてしまうという問題がありました。
糸巻きボールは、ゴム製の糸を何重にも巻くことで、反発力を高め、スピン量を減少させました。これにより、飛距離が大幅に伸び、コントロールしやすくなりました。
糸巻きボールは、1930年代から1960年代にかけて、世界中で広く普及しました。しかし、1970年代以降、ウレタンカバーの開発により、飛距離とコントロール性の両方を兼ね備えた新しいタイプのゴルフボールが登場し、糸巻きボールは徐々に姿を消していきました。
糸巻きボールは、ゴルフボールの歴史において重要な役割を果たしたボールです。飛距離とコントロール性の両方を兼ね備えた、画期的なボールでした。
糸巻きボールの特徴は、以下のとおりです。
- 飛距離が伸びる
- スピン量が減少する
- 耐久性が高い
糸巻きボールは、現在ではほとんど流通していないため、レアなボールとなっています。